それは彼にとって冒険だった。というのも、彼は既にこの車両の為に2本のマフラーを購入しているからであり、しかもその一本はつい2ヶ月前に購入したモノなのだ。そしてそのマフラーにも十分満足していたのだ・・・
しかし、彼は抗う事が出来ない誘惑に駆られていた。
ー「完全ボルトオン」ー
この、流用改に手を染めた者にとっては例えようもない程魅力的なキーワードに、彼はすっかり魅入られてしまったのだ。
「そんなにうまくは行かないさ。今まで何度同じ思いに囚われて無駄金を使って後悔して来たと思ってるんだ。冷静になれ、今のマフラーだって飛び切り魅力的じゃないか。問題なのはマフラーステーだけだろ」繰り返し自分に言い聞かせた。しかしそれは「ゲットする」という覚悟の裏返しに過ぎない事も、十分解っていた。そして運命の時が訪れ、そのマフラーは応札者無しのまま、開始価格で落札された・・・
しかし彼にはそれなりの勝算があった。そのマフラー自体の流用事例は無かったが、同車種用の別メーカーのマフラーの流用ケースがあった。そしてどう見てもその車種とこのバイクの、マフラーステーを兼用するそのステッププレートは同じにしか見えないのだ。エンジンも基本的には同じものであり、となれば基本的なマフラーの取り付け形状は同じと考えられる。
しかし落とし穴は判らないところにこそある。実際に着けてみるまでは、実際に着けられるかどうかすら判らない。そして以前のマフラーは外され、そのマフラー・GJ72A GSX-R250用ヨシムラサイクロンは彼のアクロスに取り付けられた。そして彼は思った。「・・・楽勝じゃん(^_^)v」
これがGJ72A用ヨシムラ・サイクロンだっ!


余り程度良く無し。しかもそのまま使っちゃうところが横着さ爆発
結局完全ボルトオンとはいかなかった。ラジエターステーがエキパイと干渉した。これはダイシンの時も干渉したので削ったのだが、この時は3番エキパイだったのが今回は2番も干渉する。WR'sの時は平気だったんだけどなぁ。まあこれは削れば良し。マフラーステーは完全にボルトオン。フランジもマフラーに付いてきたのでオッケー。実走した感触も、実に良い。音が大人しい分WR'sより更に乗り易く感じる。上の吹けもまずまず。懸念していた3〜4千付近の谷も出ない。エキパイ管長とデュプレックスのお陰か。それとも件のトルクの谷はダイシンのみの問題なのか?


これが往年のデュプレックスチャンバー。純正とは逆でエキパイの内側に着いている。
エキパイはイレギュラーで集合部が
2 1
4 3
と並んでいる。通常は
4 1
3 2
という並びが多いけど、機種によってということだろうか?
ボルトオンの夢も確かにあったんだけど、なんだかんだ言っても「ヨシムラ」っていうのが一番効いたかな。ミーハーなようですがやっぱりスズキ車にはヨシムラが似合うと思うんですよ。3型カタナにも着けてるし、XJ750Dにも着けていて、出来の良さに関心してるんです。今回のマフラーも良かったですよ。寸法が実にぴったり。作りが丁寧です。今時のステンレスやらチタンやらのマフラーに比べても、です。ちっとは見習いましょうね、ノ○マさん、オー○ァーさん(^^;;)

シール痕隠しのヨシムラステッカーがハッタリじゃ無くなったのが一番嬉しいかも(笑)


黒で統一されてより渋みが強調された気がするんですが、如何でしょう?