エンジン編

FZ750にFZR1000やOW-01、YZF750のエンジンが載ってしまう事は良く知られている。

3GM等が雑誌に「シリンダー角度を45度から35度に起こし」等と書いてあると「じゃあ

ヘッドが干渉しちゃうんじゃないか」と思われるかもしれない。

元々FZ750のエンジンの、ケース合わせ面に対するシリンダーの前傾角は35度である。

これはシリンダーをそれ以上前傾させるとシリンダー取付面がケース合わせ面に

食い込んでくるからで、35度前傾のエンジン自体を更に10度前に倒して載せているので

シリンダーの前傾角度としては45度となる訳である。750ノーマルエンジンや2LM/2GHを

載せている方はケース合わせ面とクラッチカバーの「YAMAHA」の文字が平行でない事を

見てみる事をお勧めする。また10度前傾させてエンジンをマウントしている関係で

オイルパンが後ろの方が深いいびつなカタチをしているのが判るであろう。

結局シリンダー角を「45度→35度」というのはケースを新造した訳ではなく、

今まで前に倒して積んでいたエンジンを水平に戻しただけのことであり、

エンジンの基本構成は同じなのである。

で、エンジンコンバートの際にまず問題となるのがイグナイターである。これは

異なる年式間での互換性が低く、特に初期のFZ750はアナログ2ピックアップタイプなので

流用が利かない(後期のFZ750に関しては資料無し。何方か教えて!)。FZR750/1000以降は

デジタル1ピックアップになり、左にあるピックアップ取付穴はぽっかりと口を空けていて、

3GMではそこをエンジンマウントとして利用している。

2GH搭載の場合はカプラーを配線し直せばノーマルのハーネスがそのまま使える。

3GMはEXUPが付いている関係でそう簡単には行かないかもしれない。

4SVでは更にTPSまで付いているのでちょっと心配である(^^;;)

更に3GM等ではオイルパンがケース合わせ面と水平なので、これを10度前傾のFZのフレームに

載せると相対的に前下がりのオイルパンになり、オイルパン後端にあるドレンボルトから

きっちりオイルが抜けない事になる。まあ多少残っていても特別問題になる程では

ないだろうが気分的にすっきりしないところではある。

更にオイルクーラーの問題がある。2LM/2GH以降のエンジンはオイルクーラーが

標準装備になっていて、これをマウントしなければならない。2LM/2GH、3GM初期は

空冷であるが、OW-01やYZF750、3GM後期('91以降)や4SV(サンダーエース)は水冷式なので

特別マウントを新設する必要はなく、ラジエターホースの配管で対処するが、

ラジエターの取り出しが1ヶ所多く、4SVのラジエターを持っていない私は

3GM後期のラジエターを使用する予定。

更に、1FM/1AEでカウルサイドに着けられたサーモスタットは

3GMや4SVではエンジン背面、キャブの下に配置される。更にここから

キャブにクーラントが回されている。これがタンク下部の角と見事にバッティングする。

タンクを叩いて凹ませるか、1FM/1AEのパーツを使って撤去するかを

選択する事になる。

また、エンジン本体は干渉しなくてもキャブが干渉する可能性がある。この辺り2GH搭載なら

ノーマルのエアクリーナーも利用出来るので、実にお手軽である。4SVはキャブ自体は

干渉しないものの、エアクリーナーとタンクが干渉する。要加工である。