フロント廻り編
FZに乗る際に一番気になるのはフロント廻りであろう。当時の最先端とはいえ、
16インチはタイヤの選択幅が狭く、ベンチレーテッドディスクは使えるキャリパーを
選び、純正は対向2ピストンと今時はアンダースペックの感が否めない。
フォークも39φと今時はちょっと頼りない。
そこで純正流用改によって今日的なスペックを手に入れようという訳だ。
経験として一番簡単なのが後継のFZR750/1000(2LM/2GH)のフロント廻りを
ごっそり移植する方法だ。これは一切の加工無しですんなり着いてしまう。
ハンドルストッパーも効くしハンドルロックもかかる。それで120/70-17という
今日的なサイズのタイヤが履ける様になる。フォークも41φ、ブレーキも320φだ。
問題はハンドルで、2LM/2GHノーマルだとトップブリッジ下のクリップオン。
そのままだとカウルに干渉して取り付け出来ない。
そこで旧型TDM850のトップブリッジのお出まし。このトップブリッジ、件の
フロント廻りにボルトオンで着き、パイプハンドルのクランプを着ける
取付穴が空いていてお手軽にパイプハン仕様に出来る。
これと同じ要領で3GMの43φ正立に現行TDM850のトップブリッジが着かないかなぁ、
等と思っている。今度計測して来よう。
もったいないからとノーマルのトップブリッジに穴を空けるとひどい目に遭う。
トップブリッジ裏に強度メンバーとしてリブが入っていて、丁度良いところに
クランプ用の穴を空けるとこのリブを寸断する事になる。
ショップ等で倒立を入れたりしているが、元々正立フォークのバイクに倒立を入れると
どうしてもハンドルの切れ角が足りなくなる。ブラケット廻りの寸法が格段に
太く大きくなるからだ。
今後脚光を浴びそうなのがXJR1200のフォーク。43φで充分な長さを持ち、
後期型は圧側ダンピングも調節出来るフルアジャスタブルだ。ディスクも320mmだ。
サンダーエースの正立という手もあるが、恐らく長さがかなり不足するであろう。
注意したいのが、スピードメーター検出。XJR1300等はフロント検出でも電気式の
メーターを使っているのでそのままは使えない。またYZF-R1等はスプロケットからの
検出になるのでこれまた大変な作業になる。流用するモデルを決めるにも、
こういった細かいところにも配慮が必要になる。
先日、実際に3GMの倒立を1FMフレームに合わせたところ、ステムはバッチリだったが
ハンドルストッパーが全く合わず、アウターフォークがフレームに当たるまで
切れてしまう。ハンドルストッパーを加工すれば比較的簡単に着きそうだが、
切れ角は相当に少なくなりそう。ハンドルは、ノーマルのハンドルを固定する
ボルト穴がトップブリッジ上にあるのでブッシュを抜いてカラーを入れて
ハンドルクランプを着ければ問題は無さそうである。