町会長をしていた祖父が、回覧等の配り物をするのにY30セドリックでは重荷になってきた様で、程度の良い中古を買ってきたのがこれ。
550 4スト2気筒は29馬力でメチャ遅く、ブレーキは重い上に効かず、ハンドルは戻りが強くてタイトコーナーでは必死に引っ張っていないと戻されてしまう。エアコン・パワーウィンドウはおろか、ドアを開けてもルームランプひとつ点かない(ドア部分にスイッチが配線されていない)驚きのクルマだった(ラジオだけは付いていた)。
しかしこのクルマが楽しい!極細10インチの実用タイヤはグリップのグの字もなく、交差点で強めにハンドルを切ってやるとすぐにテールがブレーク。40km/h程度でもドリフトが出来る(私がやっていたのはテールスライドですが)お手軽マシンであった。
ちょうど学生で暇があったのも手伝って、夜な夜な遊びに出ていった。多摩湖周辺と飯能・秩父方面が多かった。多摩湖を走って堤防側のT字路のUターンではハンドルフルロックでスピンターンが出来るのが快感だった。かなりな狭いところでも入って行かれるので林道みたいなところにバンバン入っていった。一度はすれ違いがほぼ出来ない一本道が行き止まりになり、友人数人とクルマを持ち上げて(!)方向転換をしたという、ウソの様なホントの話。恐らくオーナーの祖父よりも沢山走ったであろう。友人のYSR50を載せて秋ヶ瀬サーキットに行ったりもした。
姑息改も色々とした。友人からのもらい物のオートストップ(オートリバースではない)カセットデッキやバリバリホーン(マイク付き)、安物フォグランプや電子バーグラフ式のタコメーター(3千円くらいだったか?)等々。気兼ねなくいじれるので楽しかった。5速や3バルブエンジン、四駆用のLSDが入れられればなぁ、などと夢想していた。
何よりもエアコンが無いのが辛く、祖父がエアコン・パワステ付きの新車に買い換えたのを境に余り乗らなくなった。今度の車両は12インチタイヤとストロークたっぷりのサスを持っていて私の稚拙なテクでは容易にリヤが流れなかったからだ。新車だという気兼ねもあった。この車両は数台の買い換えを経て脈々と祖父のアシ車として現在のディアスIIまで続いていった。
03/11/15 懐かしい写真を友人より貰ったのでスキャンして載せてみた。当時大学生だった私がDAXをいじっているところだ。Wingから借用している武川のアップマフラーを抱え、88c.c.を組んだ黒塗りエンジンが台車の上に載っている。しかし若ぇなぁ>オレ。何となく沼ちゃん風のさっぱり感が漂っている気がしないでもない。後ろに見えるのがSAMBAR TRY F。その左後ろに見えるのは、トップページの写真を撮ってくれたM氏のお父上が仕事で使っていたタウンエース。サンバーと共に友達と乗り合わせであちこちに行ったクルマだ。嗚呼懐かしきかな、我が青春(泣)